2020.08.11 人生100年時代の創薬

 はじめまして、2020年4月にスコヒアファーマに入社しました、臨床開発部長の荒木です。
 同じタイミングで新型コロナウイルス感染症の拡大により、リモートワーク中心になりましたが、“笑門来福”のカルチャーで、スコヒアの皆さんが暖かく受け入れていただいたおかげで、早いもので4か月が過ぎ、やりがいをもって仕事をさせていただいています。残念ながら、自粛等の影響で湘南散策はまだそれほどできていませんが。。。

 この度、GLP-1/GIP受容体デュアルアゴニストでありますSCO-094がイギリスでの糖尿病患者さんを対象とした第一相試験でFSIを達成することができ、大変うれしく思います。よりよい新薬をできる限り早く患者さんに届けられるよう、関連するパートナーとともに、臨床開発を継続していきます。

 さて、めまぐるしく進歩する医療のおかげで平均寿命が延び、人生100年時代といわれる一方で、平均寿命と健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)との間には日本の統計で10年前後の差があるようです。現在、問題となっている年金、介護の問題を鑑みても、リタイア後、長く生きること自体に不安を覚える人が多いのも事実だと思います(長生きすること自体がリスクになるって、どこか変ですよね)。

 この高齢化社会における諸問題への一つの解決策として、健康寿命を延ばすことによって平均寿命と健康寿命の差を少しでも小さくしていくこと、人々ができる限り長く、健康な状態を保てる社会を築くことが重要であることは明らかだと思います。

 我々スコヒアファーマは糖尿病、肥満、腎障害、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)等を主な疾患ターゲットとして、新薬の創薬、開発をすすめています。その究極目標はまさに、健康寿命をのばすことにあるのだと考えます。皆さんがより長く健康で、仕事、生活ができるお手伝いをすること、それを可能にする新薬をできる限り早く創薬、開発すること、がスコヒアファーマのミッションです。

 コロナ禍に代表されるように、未知のことが次々起こり、先行きに不安を抱かざるをえない今の時代において、自分たちのカルチャーとミッションを常に意識しつつ前進を続け、すべてのステークホルダーと共同することにより、明るい未来の実現にお役にたてればと思います。