株式会社スコヒアファーマは、SSTR5アンタゴニストであるSCO-240について、第1相反復投与臨床試験を開始したことをお知らせいたします。 本試験は、本邦において健康成人男性を対象として実施する、無作為化、単施設、二重盲検、プラセボ対照試験であり、反復投与によるSCO-240の安全性、忍容性、薬物動態及び薬理作用を評価します。本試験は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (AMED) の支援を受け実施します。
本試験の詳細情報につきましては、以下をご参照ください。
https://jrct.niph.go.jp
(jRCT2015240252で検索ください)
【SSTR5アンタゴニスト SCO-240について】
SCO-240は当社が同定した経口投与可能なSSTR5アンタゴニストで、成長ホルモン分泌不全性低身長治療薬を目指して開発を進めております。ソマトスタチンは視床下部、膵デルタ細胞、消化管内分泌細胞などから分泌されるペプチドホルモンであり、5種類のGタンパク質共役型受容体 (SSTR1-5) を介して種々のホルモン分泌を制御しています。当社はSSTR5に着目した創薬研究を推進し、経口投与可能でSSTR5選択的に拮抗作用を発揮するSCO-240を同定しました。これまでにSSTR5に関する広範な研究が行われていますが、ヒト生体レベルにおける生理的な役割は明らかになっていませんでした。SCO-240の健常人への単回投与における薬剤プロファイルを確認した第1相単回投与臨床試験では、SCO-240の投与により下垂体の成長ホルモン分泌を選択的に亢進し、この時の血中成長ホルモン濃度は組み換え成長ホルモンの注射時と同程度の濃度にまで達していることが明らかになりました。この結果はヒト生体レベルにおいて、SSTR5アンタゴニストが成長ホルモンの分泌を促進することを示す最初の知見となります。また、SCO-240の投与は安全で忍容性が高く、その薬物動態プロファイルから1日1回投与が可能であると考えられます。SCO-240はAMEDの令和6年度 「創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業」に採択されています。
SCO-240の情報については、https://www.scohia.com/sys/pipeline/sco-240/もご参照ください。
【株式会社スコヒアファーマについて】
株式会社スコヒアファーマは内分泌、循環器、腎、代謝領域における高い専門性を活かし、アンメットニーズを満たす新しい医薬品の創出を目指す創薬系バイオベンチャーです。当社の詳細情報につきましては、https://www.scohia.com/をご参照ください
本件に関するお問い合わせ先:
株式会社スコヒアファーマ
info@scohia.com