ソマトスタチンは視床下部、膵δ細胞、消化管内分泌細胞などから分泌されるペプチドホルモンであり、5種類のGタンパク質共役型受容体 (SSTR1-5) を介して各種ホルモン分泌を制御しています。SSTR5は主に小腸内分泌細胞や膵β細胞に発現している受容体であり、ソマトスタチンの結合によりGLP-1およびPYYなどの消化管ホルモンやインスリンの分泌を抑制的に制御することが知られています。

スコヒアファーマの研究員を含むグループによって同定されたSCO-240はSSTR5の選択的アンタゴニストであり、様々なホルモンの分泌促進を介したユニークな薬理作用が期待できる化合物です。前臨床試験の結果から、SCO-240はGLP-1やインスリンの分泌による血糖値改善効果に加え、体重変化を伴わないインスリン抵抗性改善作用を併せ持つことが示唆されています。本薬効は既存の糖尿病治療薬との差別化に繋がる特徴であり、SCO-240が新たな2型糖尿病治療薬として市場に受け入れられることが期待できます。

また、CCKなどの消化管ホルモン分泌を介して胆嚢の運動性を向上し、胆汁の流れを改善する作用が期待されることから胆汁うっ滞に起因する疾患に対しても有効であり、治療薬の選択肢が少ない肝・胆道系疾患に対して新たな治療オプションを提供できる可能性があります。前臨床試験では胆石モデルおよび原発性硬化性胆管炎モデル動物での有効性が確認できています。

現在臨床第一相試験に向けて準備を進めています。

適応症

  • 糖尿病
  • 胆石症
  • 原発性硬化性胆管炎
  • 活性化
  • もたらす効果
  • 阻害
ソマトスタチン
SCO-240
SSTR5

肝臓、骨格筋、他

肝臓、骨格筋、他

インスリン抵抗性

膵臓

膵臓

インスリン分泌

腸

CCK分泌

GLP-1分泌

胆嚢

胆嚢

胆嚢運動能

胆汁流量

血糖値

胆石

胆汁うっ滞

GLP-1 : Glucagon-like peptide 1

CCK : Cholecystokinin