エンテロペプチダーゼは十二指腸に局在し主にタンパク質の消化吸収を生理的に制御しているセリンプロテアーゼです。スコヒアファーマの研究員を含むグループは新しいエンテロペプチダーゼ阻害剤であるSCO-792を同定し、エンテロペプチダーゼ阻害の治療学的な有用性を明らかにしてきました。

タンパク質の過剰摂取は腎臓への負荷を高め、腎障害の進行を加速することが知られています。また、血中アミノ酸濃度の上昇はインスリン抵抗性を惹起し、代謝異常を招くことも報告されています。従って、エンテロペプチダーゼを阻害し、食事由来のタンパク質の吸収を抑えることによって腎臓病や糖尿病に対して治療効果が期待できます。

糖尿病性腎症患者を対象とした12週間のフェーズ 2 Proof of Concept試験(POC試験)では、SCO-792の投与前後で有意なアルブミン尿の低下が確認されました。また、糖尿病指標の改善効果も認められました。

現在、当社は SCO-792 の全世界における開発および商業化パートナーを探しています。
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適応症

  • 糖尿病性腎臓病
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病